ヨハネによる福音書12 章27-36 節
暗闇の中を歩く者は、自分がどこへ行くのか分からない。光の子となるために、光のあるうちに、光を信じなさい。(ヨハネ12:35-36)
去る2/20-22、沖縄安里カトリック教会を会場に「第8 回9 条世界宗教者会議」が開催された。韓国、台湾、フィリピン、カナダ、アメリカ、そして日本各地より、宗派・教派を超える100 名近い宗教者らが集まり、戦争・紛争に苦しむこの世界にあって「憲法9条」の尊さと意義とを再確認しつつ祈りを共にした。特に今回初めて本会議に並行してユースプログラムを開催したことは特筆すべきことであった。本会議最終日にユースプログラム参加者たちによる「祈り」が朗読されたので、全文紹介させていただく。
憲法9 条とアジアの平和~沖縄からの祈り~
「第8 回9 条世界宗教者会議」ユースプログラム参加者一同
「私たちは今までの歴史と今負わされている痛みを知ることができました。沖縄でたくさんの血が流され多くの犠牲者がでました。人間が戦争で犯した過去の過ちがあったことを理解し、その非を認めることができますように。
戦いで獲得できる平和などないということを現在の沖縄の状況から学びました。たくさんの人がそのことを知りますように。学ぶことを通してデマに踊らされることなく、恐れの“正体”を見抜く力を培うことができますように。
たとえ理解も共感もできない人たち、武力行使を正義と考える人たちであってもその人たちと共に生きる勇気を持てますように。そして暴力に対して非暴力で対抗し、対話によって暴力によらない世界をつくることができますように。不正義に気づき具体的な声をあげ、暴力なしで解決できるようになりますように。その為に必要な知恵や勇気を持ち、そして連帯し励ましあい各地での活動が孤立することなく続けていくことができますように。暴力によらない平和を追い求める希望をもっていいんだということを私たちが信じ、これからの歴史を一人ひとりが担っていくことができますように。この信念こそが希望の火だと思います。その火の一つひとつは小さいかもしれませんが、それらが合わさって大きな火となれますように。そして次世代に繋ぐため、私たち自身が見聞きしたことを少しずつでも発信し、戦争をさせないような平和を私たち一人ひとりからつくり出せますように。
世界中の人たちが笑顔で暮らせますように。
すべては、あらゆるいのちが安心して生きることのできる自由が奪われない為に。」