創世記45 章1-8、16-20 節
エジプトの国中で最良のものがあなたたちのものになるのだから。(創45:20b)
※本日は音声データはありません。(メッセージテキストは下記URLより)
ポティファルの妻から誘惑を受けた(ということになっている)物語から、今日の物語までの間は、物語の中で10 数年の時が流れています。その間に、ヨセフはいくつかのことを行いました。
まず、囚獄された監獄で、監守長の信頼を得て獄のことをすべて、任されるようになります。その後、エジプト王の給仕役と料理役が過ちを犯してポティファルの監獄につながれることになったのですが、その2 人の夢を解き明かします。この2 人は夢の解き明かし通りになるのですが、給仕役は、「幸せになられたら、わたしのことを思い出して」というヨセフとの約束を忘れてしまいます。2 年経って、今度はエジプト王ファラオが夢を見ます。その夢の解き明かしを求めて「エジプト中の魔術師と賢者をすべて呼び集めさせ、自分の夢を彼らに話した(41 章8 節)」のですが、その夢を解ける者はいませんでした。そこで給仕役はヨセフのことを思い出し、ファラオに告げ、ヨセフは監獄から呼ばれて、ファラオの夢を解き明かします。ファラオも他の人々もヨセフに「神の霊が宿っている(41 章38 節)」と思って、ヨセフを「エジプト全国の上に立てる(41 章41節)」と言い、ヨセフにすべての権限を与えます。この時ヨセフは30 歳だったと書かれています。それから、そのファラオの夢のとおり(ヨセフの解き明かしたとおり)に、エジプトの全土に7 年間豊作がありました。このかんにヨセフは政策を張り巡らし、食物を蓄えさせます。その後に続く7 年の飢饉に備えるためです。その間に、ヨセフはファラオから与えられた娘と結婚し、2 人の子どもを得ます。ふたりの名前はヘブライ語で付けられます。マナセ(「忘れさせる」という意味)とエフライム(「子孫を増やす」という意味)です。
そして、今日の物語です。飢饉が始まって2 年、イスラエルで暮らしていたヤコブ一家も飢えてエジプトに行って食べ物を分けてもらおうとします。そこからヤコブの息子たちはたくさんのヨセフの試しを受けて、今日の物語になります。ヨセフは兄弟たちと話をし、どのように語るでしょうか。またその後、自分の家族をどのように遇するでしょうか。物語を追いつつ、今、わたしたちはこの物語をどう読むのかをごいっしょに考えていければと思います。臼井一美
礼拝メッセージテキストは下記URLより
https://drive.google.com/file/d/1mgeH5eEorTr6Zmv52OE2Ip2cmeGSHshJ/view?usp=sharing