詩編56 編6-9 節
あなたはわたしの嘆きを数えられたはずです。あなたの記録にそれが載っているではありませんか。あなたの革袋にわたしの涙を蓄えてください。(詩編56:9)
東日本大震災から13 年を数えた現在、「復興」の名のもとに被災の各地は大きく変わりました。確かに道路が新しくなり、巨大な防波堤や高台に新しい住宅ができました。しかし、家族や故郷を失った悲しみや痛み、壊されたコミュニティーや放射性物質によって汚染された土地、水、急速に進む高齢化などの故郷の現状は、今もなお大きな課題として人々にのしかかっています。本日3 月10 日の主日礼拝において「東日本大震災から13 年を数えての祈り」を共に捧げます。
東日本大震災から13 年の祈り(東北バプテスト連合被災地支援委員会)
司会 主よ、東日本大震災から13 年を数えました。私たちは今日、あの日の出来事を思い起こします。
会衆 広い地域でたくさんの被害を受けました。家族や友人を亡くし、故郷、生活、仕事など、様々なものを失いました。
司会 大きな分断の痛みと悲しみ、深い喪失感の中、今日まで歩んで来ました。
会衆 何年経ってもまだまだ心の深いところにある闇は埋まりません。
司会 しかし、あなたへの期待と、あなたの「共にいる」という約束、さらに多くの人々の祈りと励ましの中、今を生きています。
会衆 これからも、今日を生き、明日に向かう力と恵みを与えてください。
司会 そして悲しみの中にある方々や、痛みを持つ方々と心を合わせ、一つにしてくださり、一緒に生きることができますように。
会衆 特に、能登半島地震をはじめとしたさまざまな国や地域での自然災害被災の方々へ、祈りを合わせます。
司会 たくさんの祈りの課題を覚え、被災の方々や世界で新たに起こる苦難の方々と共に祈りつつ、支え合うことができますように。
会衆 子どもたちにこの経験を伝えながら心を高く上げ、前に向かって進むことができますよう、主よ、導いてください。
司会 そして主よ、あなたの平和が実現しますように。私たちの信仰をいつも新しくし、希望に生きる者としてください。
会衆 救い主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン